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第13章 Lesson ー笑顔の魔法ー【パズルⅡ】
長野さんから早速SNSが送られてきて。
今週の金曜日、梅田のイタリアンに行くことになった。

お店につくと長野さんは慣れた様子で

「オーダー任せてもらってもいい?」

「はい、お願いします。」

「じゃ、食べ物のアレルギー、好き嫌い、お腹のすき具合は?」

「食物アレルギーはとくにありません。好き嫌いは…苦みの強いのが苦手です。あと辛すぎるのも。お腹はそこそこ空いてます。1人前位なら食べられます。」

「OK。ワインは呑む?」

「ビールの方が好きです。」

「わかった。」

長野さんがホールスタッフを呼んで、いくつかオーダーをした。自分にはグラスワイン、私にはグラスビールを頼んでくれた。運ばれてきたのは、アンティパストの盛り合わせ。
生ハムにクリームチーズを乗せたのと、野菜のキッシュ、豆のサラダ。
その後にトマトソースのペスカトーレとシンプルなジェノベーゼが運ばれてきて。鮮やかな、赤と緑のコントラストは目にも楽しい。

「この店はこのジェノベーゼが美味いんだ」

そう言って手際よく取り分けてくれる。
ひと口食べると本当に美味しかった。

「美味しい!」
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