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another storys
第14章 蝶の見る夢【陽炎】
「花魁遊び?」
「あぁ…むかァし、一回だけな。」
「嘘だろ、文無しのあんたが!」
るいはころころと笑う。鷺の大風呂敷は今に始まった話でもない。昔は盗賊をしていたとか、そんな類の話はよく聞くが、めくらの盗賊など聞いたこともない。どうせいつもの冗談だ。だいたい花魁を買うのに幾らかかるか知らないが、おおよそ庶民が稼げる額でないことだけは確かだ。
「それでスッちまったのさ。」
「はいはい。で?最高のオンナはどうだったんだい?さぞかし具合が良かったろうねぇ?」
信じてない素振りでニヤニヤと聞いてくる。鷺は顎を捻りながら。
「ん〜。ふっつーのオンナだったなぁ…」
と笑った。
ー了ー
「あぁ…むかァし、一回だけな。」
「嘘だろ、文無しのあんたが!」
るいはころころと笑う。鷺の大風呂敷は今に始まった話でもない。昔は盗賊をしていたとか、そんな類の話はよく聞くが、めくらの盗賊など聞いたこともない。どうせいつもの冗談だ。だいたい花魁を買うのに幾らかかるか知らないが、おおよそ庶民が稼げる額でないことだけは確かだ。
「それでスッちまったのさ。」
「はいはい。で?最高のオンナはどうだったんだい?さぞかし具合が良かったろうねぇ?」
信じてない素振りでニヤニヤと聞いてくる。鷺は顎を捻りながら。
「ん〜。ふっつーのオンナだったなぁ…」
と笑った。
ー了ー