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another storys
第16章 So sweet【パズルⅡ・運命の恋人】
普段はヒトの携帯見たりしないんだけど。
由香はよく眠ってて。
脱力してシーツに落ちてる左手の親指で指紋認証を解除。立ち上がったのは、動画じゃなくボイスメモだった。
ボイスメモ?と思いながら、イヤホンを付け、メモを再生した。
耳に飛び込んできたのは、荒い息と、身体のぶつかる音…若干水気を含んだ感じ…
聞きなれた喘ぎ声、とちょっと耳障りだけど、
「由香っ…」という苦しそうな男の低い声…
コレ、俺の声だ…
記録媒体を通して客観的にイヤホンから聞こえる自分の声って、普段喋ってる声とは全然違っ て聞こえる。
普段喋って自分の耳に入る声って、頭とか身体に反響して耳に入るから実際人が聞いてる音声より低く、くぐもって聞こえるってのは聞いたことがある。
ただ、その声を自分の声として認識してるから、記録媒体を通した声が実際周りに聞こえてる声だと言われても今イチしっくりこない。
しっくりこないけど…自分の声だってことは、なんとなくわかる。
そして…これって明らかに、俺と由香がヤッてるトキの音と声で。
床かどっかに携帯を置いて録ってたってこと、だよなぁ…
由香はよく眠ってて。
脱力してシーツに落ちてる左手の親指で指紋認証を解除。立ち上がったのは、動画じゃなくボイスメモだった。
ボイスメモ?と思いながら、イヤホンを付け、メモを再生した。
耳に飛び込んできたのは、荒い息と、身体のぶつかる音…若干水気を含んだ感じ…
聞きなれた喘ぎ声、とちょっと耳障りだけど、
「由香っ…」という苦しそうな男の低い声…
コレ、俺の声だ…
記録媒体を通して客観的にイヤホンから聞こえる自分の声って、普段喋ってる声とは全然違っ て聞こえる。
普段喋って自分の耳に入る声って、頭とか身体に反響して耳に入るから実際人が聞いてる音声より低く、くぐもって聞こえるってのは聞いたことがある。
ただ、その声を自分の声として認識してるから、記録媒体を通した声が実際周りに聞こえてる声だと言われても今イチしっくりこない。
しっくりこないけど…自分の声だってことは、なんとなくわかる。
そして…これって明らかに、俺と由香がヤッてるトキの音と声で。
床かどっかに携帯を置いて録ってたってこと、だよなぁ…