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第22章 Promise【秘密の恋人】
「ピンクゴールドってどうしたらあの色になるの?」

「ピンクゴールドは合金の中の銅の割合を増やすんだけど、その分硬くて扱い難いから、比較的新しい技術。メンテナンスもどこでも出来るってわけでもないから、その意味でもあんまりブライダルジュエリーにはお勧めはしてない。ただどうしてもこの色がいい、っていう人の為にバリエーションとして、揃えてるって感じ。」

多分、お店のお客さんにこんな話をしても、ふ~ん、で終わることが多いだろうから、普段はこんなトークはしないんだろうな…
隆行さんの話し方は営業トークというより会社の勉強会みたいだった。

義隆さんはクスクス笑いながら、

「貴金属に関する講義はその辺でいいよ。お前のお勧めはどれだ?」

隆行さんはニヤッと笑って、

「俺のお勧めはプラチナ。菜摘さんはハーフエタニティのダイヤで、親父はデザイン揃えて石なしとかどう?」

「そもそもハーフエタニティってのはどんなものなんだ?永遠を半分ておかしくないか?」

隆行さんははぁ…と溜息を吐く。
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