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第22章 Promise【秘密の恋人】
愛し合った後の、甘い倦怠感の中。
義隆さんの胸の中で甘える。

「今日…ありがとう…」

「何が?」

「…指輪…貰えると思ってなかったから…」

「発売は来春だと言ってたから、ちょうど菜摘の誕生日、頃かな…ちょっと早いか…」

「…義隆さんの誕生日の頃じゃない?お返ししないと。何かリクエストはない?」

「….君がそばに居てくれればそれでいい。」

「またそんな事言う…指輪、そんなに高いのでなくてもいいのよ?隆行さん驚いてたもの…値段の話をするのはいやらしいかもしれないけど、無理はして欲しくないの。」

「心配しなくてもいいよ。結婚するなら、エンゲージリングにマリッジリング、挙式に披露宴…人並みにしようと思えば何百万も掛かる。そんなのを全部省略してるんだから、指輪くらい大したことじゃない。」

義隆さんはきゅっと抱き締めてくれる。

こうして抱き合うと、身体の凹凸がぴたりと一致して、あぁ、私たちは対(つい)なんだな、と実感できた。
私は義隆さんの腕の中で、甘えながら眠った。
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