この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
another storys
第22章 Promise【秘密の恋人】
でも、指輪を受け取って初めて知ったこと。
リングの内側、指に触れる部分に、
《Yoshitaka & Natsumi》と入れて貰う事は決めていたのだけど、その横に、小さなブルーダイヤがひと粒ずつ、埋め込まれていた。
私がお願いしたものではなくて、てっきり義隆さんと隆行さんが相談してくれたのだと思って感動したら、義隆さんも知らないという。
見積にもブルーダイヤなんてなかったと思うけどな…と義隆さんが言って、お店の人に確認して貰ったら、お店での明細にはサービス、と書かれていたらしく。
石はあくまでオプションで、標準ではないはずだと、店員さんが本社まで確認してくれた。
そしたら、隆行さんからのメッセージがお店に託けられていて。それを対応してくれた店員さんが知らなかったらしく、チーフマネージャーが出てきて丁寧に謝ってくれた。
そこには、
『Something Blue 青いものを身に付けると幸せになるという故事にあやかって、心ばかりの親孝行です。
末長くお幸せに。隆行』
と書かれていた。
店頭で涙が出そうになった。
義隆さんも、息子にこんな事されたら喧嘩なんてできないね、と笑って。
素敵な御子息ですね、と店員さんにも微笑まれた。
結婚という形ではないけれど。
義隆さんに愛され、隆行さんにも祝福されて、こんなに幸せな約束なんかない、と、心から思えた…
ーfinー
リングの内側、指に触れる部分に、
《Yoshitaka & Natsumi》と入れて貰う事は決めていたのだけど、その横に、小さなブルーダイヤがひと粒ずつ、埋め込まれていた。
私がお願いしたものではなくて、てっきり義隆さんと隆行さんが相談してくれたのだと思って感動したら、義隆さんも知らないという。
見積にもブルーダイヤなんてなかったと思うけどな…と義隆さんが言って、お店の人に確認して貰ったら、お店での明細にはサービス、と書かれていたらしく。
石はあくまでオプションで、標準ではないはずだと、店員さんが本社まで確認してくれた。
そしたら、隆行さんからのメッセージがお店に託けられていて。それを対応してくれた店員さんが知らなかったらしく、チーフマネージャーが出てきて丁寧に謝ってくれた。
そこには、
『Something Blue 青いものを身に付けると幸せになるという故事にあやかって、心ばかりの親孝行です。
末長くお幸せに。隆行』
と書かれていた。
店頭で涙が出そうになった。
義隆さんも、息子にこんな事されたら喧嘩なんてできないね、と笑って。
素敵な御子息ですね、と店員さんにも微笑まれた。
結婚という形ではないけれど。
義隆さんに愛され、隆行さんにも祝福されて、こんなに幸せな約束なんかない、と、心から思えた…
ーfinー