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第23章 Become a family 【パズルⅡ・運命の恋人】

風呂から上がり、部屋着のスウェットの上下で、髪をタオルで拭きながら部屋に戻ると、由香が膝の上にタブレットを置いて、もう何も再生されていない画面を見ていた。

「昌希…コレが、貴方のプロポーズ、なの？」

タブレットに視線を落としたまま、俺の方を見ずに呟く。

「…怒んなよ。言葉で、どう言えばいいかわかんなくて。だいたい、由香から一緒に住まないかって打診されて、予告済みのプロポーズなんて俺にはハードル高いんだよ。どうすればいいか困った結果、俺と結婚することのメリットを客観的に伝えようと思ったんだ。…由香にとってのメリットは、生活の固定経費が下がること以外思いつかんかった…」

由香はそっとタブレットをテーブルに置き。
ベッドに座った。じっと俺を見つめるから、俺も促されるように横に座る。

「昌希は、結婚てメリットだけでするものだと思う？」

「けど、お互いの生活スタイルを変えてまで一緒になろうって言うには、何かしらメリットがないと、だろ？」