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another storys
第24章 かわいいひと【Cross roads】
披露宴は200人クラスの規模で、結婚式はヴァイオリンとフルートの生演奏で荘厳な雰囲気だったけど、披露宴はピアノの生演奏、主にジャズっぽい曲がセレクトされていて、奇をてらった演出とか、一部の人しか盛り上がらない余興とかもなく。
ブーケプルズは美佳ちゃんがブーケを引き当て、俺が拍手で迎えると真っ赤になって帰ってきた。
ちょっと驚いたのは、ウェディングケーキが運ばれてきた、と思ったらケーキが真っ白なただの四角いケーキで。まるでデカい豆腐というか、コピー用紙の包装を解いただけの塊みたいなのが、シルバーのワゴンに乗ってきて。え、アレがケーキ?と思ったら、後からパティシエさんが入場してきて、その場でケーキのデコレーションを始めた。
クリームを絞り、カットフルーツを手際よく並べてチョコレートで模様をつけていく。
その様子が正面のプロジェクターに大写しされていて、すごく楽しかった。
司会の紹介によると、社長…祥悟さんのお父さんの代から懇意にしている芦屋のパティスリーの2代目チーフパティシエさん、ということだった。
ブーケプルズは美佳ちゃんがブーケを引き当て、俺が拍手で迎えると真っ赤になって帰ってきた。
ちょっと驚いたのは、ウェディングケーキが運ばれてきた、と思ったらケーキが真っ白なただの四角いケーキで。まるでデカい豆腐というか、コピー用紙の包装を解いただけの塊みたいなのが、シルバーのワゴンに乗ってきて。え、アレがケーキ?と思ったら、後からパティシエさんが入場してきて、その場でケーキのデコレーションを始めた。
クリームを絞り、カットフルーツを手際よく並べてチョコレートで模様をつけていく。
その様子が正面のプロジェクターに大写しされていて、すごく楽しかった。
司会の紹介によると、社長…祥悟さんのお父さんの代から懇意にしている芦屋のパティスリーの2代目チーフパティシエさん、ということだった。