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another storys
第25章 ラベンダー フルムーン【パズル】

「リフレッシュ休暇の件は解ったけど、何で富良野なの?もっと近場でも良くない?」
「…折角2人で出かけるんだし、思いっきりリゾートでもいいかなぁ、と思ってさ。けど海外ってのも…俺行ったことないし、英語喋れないし、なんかトラブっても嫌だしさ。国内ならなんとかなんだろ。それに…俺ずっと気になってることがあって。」
順一さんがお茶を一口飲んで、息を吐いた。
「…何?」
「清美の、お母さんの実家、富良野の近くだって言ってただろ。」
「…近くっていうか…まぁ2時間くらいはかかるけど…どうして?」
「実家なんだから、お母さんの、お墓があるんだろう。…その、亡くなったのは、実家なんだし…お祖父さんとお祖母さんも、同じとこに入ってんじゃないの。…墓参りも、行ってないだろ。」
「…順一さん…」
「お祖父さんお祖母さんは、住み慣れたトコ離れるの嫌かもしれないけどさ。この先、何回行ってやれるかもわからないじゃないか。だったらいっそ、墓仕舞いして、こっちに連れてきたらどうかなって。幸村の石碑の隣に、ま、スペース的には狭くなっちまうけどさ、清美の実家の石碑作って、毎年参ってやったほうが、供養できると、俺は思うんだ。…勿論、清美の想いを優先するけどさ。」
「…折角2人で出かけるんだし、思いっきりリゾートでもいいかなぁ、と思ってさ。けど海外ってのも…俺行ったことないし、英語喋れないし、なんかトラブっても嫌だしさ。国内ならなんとかなんだろ。それに…俺ずっと気になってることがあって。」
順一さんがお茶を一口飲んで、息を吐いた。
「…何?」
「清美の、お母さんの実家、富良野の近くだって言ってただろ。」
「…近くっていうか…まぁ2時間くらいはかかるけど…どうして?」
「実家なんだから、お母さんの、お墓があるんだろう。…その、亡くなったのは、実家なんだし…お祖父さんとお祖母さんも、同じとこに入ってんじゃないの。…墓参りも、行ってないだろ。」
「…順一さん…」
「お祖父さんお祖母さんは、住み慣れたトコ離れるの嫌かもしれないけどさ。この先、何回行ってやれるかもわからないじゃないか。だったらいっそ、墓仕舞いして、こっちに連れてきたらどうかなって。幸村の石碑の隣に、ま、スペース的には狭くなっちまうけどさ、清美の実家の石碑作って、毎年参ってやったほうが、供養できると、俺は思うんだ。…勿論、清美の想いを優先するけどさ。」

