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another storys
第28章 それぞれのX'mas 【Cross roads 他】
『佐伯さん。
お疲れ様です。それで結構です。
宜しくお願いします。
萩原 隆行』
事務的なメールを返し、書類を持って業務課のあるフロアに向かった。
「佐伯さん。お疲れさま。」
「あぁ! 萩原さん。お疲れ様です。業務課に用事?」
「うん、課長に書類持って来たついで。メールありがとうございます。面倒臭いのにごめんね。」
「いいえ〜。もう慣れました。私も人のプレゼントばっかチェックしてないで早くくれる彼氏が欲しいわ。」
「あれ。佐伯さんまだフリーなんだ。モテそうなのに。」
「とんでもない。高望みしてる訳ではないんですよ、でも中々出会いがなくって…」
と苦笑する。
「コレは聞いた話だけど。彼とか好きな人が欲しかったら自分で動かないといけないらしいよ。白馬の王子様は、ある日突然迎えに来てくれたりはしない、って。僕の彼女が先輩に言われたんだって。で、その先輩ってのが、祥悟さんの奥さん。」
「あ、武井部長、結婚されるんですってね!ファンクラブも解散らしいわよ。」
祥悟さん、社内にファンクラブなんてあったのか…
佐伯さんとはちょっとだけ当たり障りのない話をして、デスクに戻った。
お疲れ様です。それで結構です。
宜しくお願いします。
萩原 隆行』
事務的なメールを返し、書類を持って業務課のあるフロアに向かった。
「佐伯さん。お疲れさま。」
「あぁ! 萩原さん。お疲れ様です。業務課に用事?」
「うん、課長に書類持って来たついで。メールありがとうございます。面倒臭いのにごめんね。」
「いいえ〜。もう慣れました。私も人のプレゼントばっかチェックしてないで早くくれる彼氏が欲しいわ。」
「あれ。佐伯さんまだフリーなんだ。モテそうなのに。」
「とんでもない。高望みしてる訳ではないんですよ、でも中々出会いがなくって…」
と苦笑する。
「コレは聞いた話だけど。彼とか好きな人が欲しかったら自分で動かないといけないらしいよ。白馬の王子様は、ある日突然迎えに来てくれたりはしない、って。僕の彼女が先輩に言われたんだって。で、その先輩ってのが、祥悟さんの奥さん。」
「あ、武井部長、結婚されるんですってね!ファンクラブも解散らしいわよ。」
祥悟さん、社内にファンクラブなんてあったのか…
佐伯さんとはちょっとだけ当たり障りのない話をして、デスクに戻った。