この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
another storys
第28章 それぞれのX'mas 【Cross roads 他】
ホントに寒かったけど、広大な敷地の中、イルミネーションだけでなく、プロジェクションマッピングなんかも駆使されてて、かなりハイテク。
街路樹に単色のLEDがついてるのとか、クリスマスツリーの演出されてるのとは迫力が全然違って。
うわぁ…って一瞬言葉を失う感覚は、初めてルミナリエを観た時の感動に近い。

ルミナリエも昔は行列に並んで観に行ったけど、予算の関係なのか、年を重ねるごとにアーチの間隔が広くなって数も減ってるから、綺麗に光のアーチに観えるポイントが限られてて。
にもかかわらず、相変わらず人は多いし。
東遊園地のファイナルの辺は、初期の頃はホットドリンクとホットワインのテントが少し出てたくらいで。
荘厳なイルミネーションを見ながら、その頃まだ高校生だったから、彼女と肩を寄せ合ってホットココアを飲んだのは今でもいい思い出、なんだけど。
今となってはアーチのあたりは会社の窓から見えるし。その前に広がる黒山の人だかりの中に入っていく気が全くしない。
しかもファイナル地点は今やただのお祭り会場で、所狭しと屋台が並んで 、油とソースのにおいしかしない。
沙織ちゃんの勤務先はちょうどあの辺だから、毎年時期になるとうんざりする、という。
ホント、ムードも情緒もあったもんじゃなくて。大人になって行かなくなってしまったイベントの一つだ。
近いってのが一番行かない要因なのかもしれないけど。
やっぱわざわざ出かけるから、何げないものが特別に観えて。
だからきっと、余所から来た人たちから見れば、ルミナリエは今も特別なイベントで。
行列してファイナル地点にたどり着いてお腹が空いた頃に屋台のソースのにおいってのは、ありがたいものなのかもしれないけどね。
/647ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ