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第4章 化猫奇譚【陽炎】
近所でも評判の悪たれ小僧らで、三人寄るとろくな事をしない。

大人に絞られてもどこ吹く風だ。三人とも、両親が流行病で死に、身寄りがないからと、周りの大人たちが何くれとなく目を配ってきたが、図に乗って好き放題を始め、今では顔を見るだけで石もて追われるような有様だ。それでも生きるためと物や野菜を盗んだり、子供とはいえ一端の小悪党だった。

市八は、生来の正義感の強さからか、大人でも手を焼いて放置しているその悪餓鬼どもを、許せぬと見えて真っ向から立ち向かう。
三対一で勝てるはずもなく、怪我を負って帰ってくるのが常だった。

八尋は着物で手を庇いつつ、猫を受けとる。尻尾の血は止まりつつあったが、身が見えたまま放って置いては腐っても良くない。

どうしたものか、と思案し、とりあえず兵衛に助けを求めることにした。

「あとでコイツは小石川に連れて行ってみよう。まずは市八だね」

サチは困ったように溜息をつき、市八を家に入れた。
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