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人妻ゆり
第21章 良の担任

「奥さん…
貴方は良君の
人間性を駄目に
するところだったのですよ?

あのまま…
ずるずると関係を
続けるつもり
だったのですか?」

「い…え…」

ゆりは下を向いて返事をする。

「先生…
私は罪に問われても
構いませんが…
良君だけは…
お許し下さい…」

ゆりは再び謝罪した。

事実を言われて何も言えない。

せめて良だけは…

ゆりはそう思っている。

良を誘惑したのは自分…

「奥さん…
では…
素直に…
認めるのですね?」

「は…い…」

「そうですか…
しかし、奥さんが
事実を認めても…
良君の不純異性行為は
消えません。
やはり良君にも
しかるべき処罰を
与えなければいけません。」

「そ、それだけは…」

ゆりは半泣きになって

瞬にすがった。

「そうですか…」

瞬はそう言って

「では、奥さん…
今回の事実を…
私に忘れさせて下さい。」

「はい??」

「ですから…
忘れさせるだけの
事をしてください…
と言っているのです。」

「はぁ…」

ゆりはその言葉の意味が

よく分らなかった。
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