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淳、光と闇
第37章 新しいライバル

「飲み物はどうなさいますか?
ご主人様、お嬢様…」
一人のメイドの子が二人の席に
やってきて丁寧にお辞儀をする。
「へぇ…
礼儀正しいんだ。」
「俺はコーヒー、淳は?」
「私は紅茶…」
「かしこまりました。
お食事はどうなさいますか?」
「俺はオムライスで…
淳は?」
「私も…同じ物を…」
「かしこまりました。
では、ごゆっくりお寛ぎ下さい。」
メイドの子が一度下がっていく。
「礼儀正しいのね?」
「それがメイドカフェさ。
ここでは客が主人となって
その雰囲気と快感を味わえる空間だよ。」
「ふぅん…そうなんだ…」
暫くしてメイドの子が飲み物と
食事を運んできた。
「君、名前は?」
「はい、るりと言います。」
「るりちゃんか…
可愛い名前だね。」
「まぁ、ご主人様…
恥ずかしいのです。」
顔に手を当てて恥ずかしがるメイド。
「可愛いんだ…」
淳もるりを見てくすっと笑った。
持ってきたオムライスに
るりはケチャップでアートを描く。

