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薔薇が燃える
第1章 今夜は雨になるだろう

欲情した女の襞は、志水の先端に絡みつくと、さらに深くへ導こうとしていた。抗えない欲情だった。
そして志水が、下から突き上げる角度で入って来た。少しのためらいも見せない強引さで、彼は奈保子のぬかるみを押し広げながら、付け根まで埋没させた。
奈保子の、もっとも深いところに性感が走る。
奈保子が、フラつかないように、志水の両手が、奈保子の腰を掴んでいた。
志水は、そのまま何度も突き上げ、奈保子は悲鳴に近い声を発し、転びそうになりながら、それに応えた。
灰色の海が見渡せる窓ガラスに、細かい雨粒が付着しはじめる。
やはり今夜は、雨になるだろう……。奈保子は、虚ろな視界にそれを映しながら、そんなことを思った。

