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《愛撫の先に…》
第3章 《胸の思い…》
***
結城との約束は週明けの月曜日になる。
18時にイタリアンの店で待ち合わせしているが、
すでに結城は席に座って待っていた。
赤・緑・白の国旗をアクセントに外観・内装ともに白で統一されたお洒落さに、結城は違和感なしにホールスタッフと話をしていた。
髪をお団子っぽくひとつにまとめワンピースと同じ白のシュシュ、
そんな装いの菜々美は緊張していた。
『時間ぴったりですね』
グレーのスーツの結城が軽く片手をあげる。
『ごめんなさい。
待っていてくださったんですか?』
『俺も今来たところです』
だが、あきらかに何分か前に入りスタッフと談笑していたのが店内に入った瞬間から見てとれた。
『俺の顔に何かついてます?』
『つついてません』
待っていてくれたの?
きっと忙しい人なのに…
『今日は太刀魚がたくさん入ったらしいですよ』
話していたのがまるわかりの結城の言葉に、
ホールスタッフは苦笑しながら後を続ける。
前菜・肉または魚のメイン・パスタ・ドルチェがタイミングよく運ばれてくる。
バッグから財布を出そうとする彼女に手をあげ首をふる結城。
『ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております』
3人の男性スタッフから頭をさげ見送られ。
『ありがとう、また来るよ』
手をあげ彼らに笑う結城はやはりスマートな物腰を思わせる。
高瀬とは違う大人の雰囲気・スマートなふるまいをする男性を意識するのは、
恋をしていなくても女ならば大半がそうなのだ。
『あのコース料理なんてやはりあたし払います』
『あの店を選んだのは俺です、1人で食べるより断然美味しかったからかまわないさ』
結城は注意深く徐行し駐車場を出て加速させる。
高瀬さん達はあの日、
トイレでのエッチに夢中になって悪びれる風もなく店内から出ていたわ…
高瀬さんから「ありがとう」の一言が欲しかったの…
『だまってご馳走になって良いんですか?』
『1人で食べるより断然美味しかったですよ』
結城さん…
あなたは大人ですね…
結城との約束は週明けの月曜日になる。
18時にイタリアンの店で待ち合わせしているが、
すでに結城は席に座って待っていた。
赤・緑・白の国旗をアクセントに外観・内装ともに白で統一されたお洒落さに、結城は違和感なしにホールスタッフと話をしていた。
髪をお団子っぽくひとつにまとめワンピースと同じ白のシュシュ、
そんな装いの菜々美は緊張していた。
『時間ぴったりですね』
グレーのスーツの結城が軽く片手をあげる。
『ごめんなさい。
待っていてくださったんですか?』
『俺も今来たところです』
だが、あきらかに何分か前に入りスタッフと談笑していたのが店内に入った瞬間から見てとれた。
『俺の顔に何かついてます?』
『つついてません』
待っていてくれたの?
きっと忙しい人なのに…
『今日は太刀魚がたくさん入ったらしいですよ』
話していたのがまるわかりの結城の言葉に、
ホールスタッフは苦笑しながら後を続ける。
前菜・肉または魚のメイン・パスタ・ドルチェがタイミングよく運ばれてくる。
バッグから財布を出そうとする彼女に手をあげ首をふる結城。
『ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております』
3人の男性スタッフから頭をさげ見送られ。
『ありがとう、また来るよ』
手をあげ彼らに笑う結城はやはりスマートな物腰を思わせる。
高瀬とは違う大人の雰囲気・スマートなふるまいをする男性を意識するのは、
恋をしていなくても女ならば大半がそうなのだ。
『あのコース料理なんてやはりあたし払います』
『あの店を選んだのは俺です、1人で食べるより断然美味しかったからかまわないさ』
結城は注意深く徐行し駐車場を出て加速させる。
高瀬さん達はあの日、
トイレでのエッチに夢中になって悪びれる風もなく店内から出ていたわ…
高瀬さんから「ありがとう」の一言が欲しかったの…
『だまってご馳走になって良いんですか?』
『1人で食べるより断然美味しかったですよ』
結城さん…
あなたは大人ですね…