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《愛撫の先に…》
第4章 《波紋…》
…
……
………
とある日、
課長代理で中谷専務へ品物と書類を届けた後になる。
菜々美は高瀬をロビーの椅子に座り待つ事5分、
往復はタクシーの為に2人揃わないと帰れない。
『後5分すればタクシー来ちゃう』

菜々美はエレベーターに乗り商談をした階で降りた。
『お嬢さん忘れ物ですか?』
『違います、大丈夫です、失礼しました』
応接室から出てきた中谷に慌てる菜々美は、
エレベーターを待つのも気まずく階段を使った。

『連絡待っていたんですよ』
階下、高瀬の声が化粧室で聞こえる。
『私にそういう意志はありません、
離してください!』
中谷専務の秘書の困った拒絶する声が続く。

『あんたがいい女だから誘うに決まってんじゃん。
頑張って営業してるのにこういう楽しみもなくちゃ』
何それ?
高瀬さん…

菜々美が見た光景は、
高瀬が秘書を壁に押しつけたところだった。

『アサヒコーポレーションの高瀬様・江崎様タクシーが到着しています』
ビル内に放送が響き高瀬は秘書から手を離し舌打ちした。

廊下に座り込んだ菜々美に気づく事なく高瀬はエレベーターへと向かう。

やだ涙が…

白いハンカチを差し出したのは秘書を探しにきた中谷専務であった。

『何してんだよっ!
タクシー待ってるだろ』
ビルの外でイライラと待つ高瀬の罵声に菜々美は、
中谷専務のハンカチを握りしめた。

高瀬さんを待っていたのに!
あたしあなたを探しに行ったのに…

『次の営業に遅れたら江崎さんあんたのせいだから』

そんな……
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