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贖罪の檻。
第12章 漂流する躯
「っ、はぁー。とても、良かったですよ・・・月良さま。」
口いっぱいに自分の蜜を溜め込み牡を引き抜かれるのを待っている少女の頬を撫でて名残惜しそうに声を掛ける。
「っ・・・・・・」
「判っております。いま、抜いて差し上げますので零さないよう唇に力を入れて下さい。」
ズル ジュッ、ポ
「ん・・・」
「さぁ、召し上がれ。」
残酷な台詞を吐いて少女が蜜を吐き気と戦いながら飲み込む姿を恍惚の表情で見つめ続ける。
「っゲホッ、はぁあ。はあ・・・」
「頑張りましたね、月良さま・・・」
「んっ、あ・・・
(・・・狡い。こんな、優しい・・・キス。)」
息が上がっているなか恋人がするようなキスを送られて現実を一瞬忘れてしまう。
》 》
求められるモノになってしまえば〝楽〟だろう。でも、留まるのは、血の信頼があるから。
そして理不尽さに負けたくないから。
光を信じたいのは、自分を保ちたいから。