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贖罪の檻。
第14章 押し寄せる現実
「(おいおい。俺に少女趣味は、ないぞ。)」
治療の為に挿入した指にいちいち過敏に反応する少女を前にドギマギしている自分が少し滑稽だった。
濡れ場など慣れているしこの狂った一族に仕<ツカ>えてから目にしてきた現場に比べれば少女の姿など取るに足らないハズであった。
しかし少女は、清純そのもの。
男たちに幾度となく蹂躙され否が応にも絶頂を何度も迎えたであろう。しかし行為の熱が冷めればまるで触れられたこともないショーウィンドーの人形のように穢れを纏っていない。
それが男を狂わせるのだと、少女は知らずに色香を振りまいているのだ。
「月良・・・」
「っ、は・・・い。」
気が付くと男が自分を見下ろす体勢になっていた。
「〝気持ちいい〟、のか?」
キュンキュンとクスリを塗る為の指を締め付けてくる少女にストレートに訊いていた。
「っ!!?」
思いがけない質問に一瞬止まった。