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第26章 　垣間見える狂気

　　


　《　《


「んっ･･･
（どう、して━━･･･？）」


　車が動き出すと向き合う形で膝に乗せられて唇を奪われた。威圧感とは、違うされたことない啄<ﾂｲﾊﾞ>むような触れるか触れないかの口付けを繰り返し時折深い口付けをしてくる。

　いったいなにを考えているのかが全くと言っていいほどに判らない。


「な、ぎ･･･さん･･････」


　口付けの合間に両手が膨らみを揉み服を開<ﾊﾀﾞ>け始める。


「待って･･･んっ。」


「〝なにを〟･･････待つんです？」


「っ！！？
（･･･なんて、心臓に悪い顔っ。）」


　唇を解放してくれたかと思うと急に見たこともない綺麗な笑顔を向けてくる。


「あのっ･･････」


　まともな答えなど持ち合わせていない。


「なら、続けてもいいですよね？」


「（･･･どうしよう。）」