この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
贖罪の檻。
第30章 迫る終わり
空を見上げてそこに向かう。
転がされてもそれを利用して上を目指す。
《 《
「明莉さん!!」
「先生・・・わざわざ、迎えに来てくれたんですか?」
拘置所を出ると弁護士が立っていた。
「マスコミも騒いでいますし・・・なによりも会長が〝人目を避けて連れて来い〟と。」
「なるほど。じゃあ、車も用意してくれたんですよね?」
「はい。行きましょう。」
予想通りに話しを付けに来てくれた。
「あとは・・・・・・月良だけだな。」
「え?なにか、言いましたか?」
「いいえ、なんでも。」
弁護士に答えて車へと急いだ。
》 》
両親が亡くなり妹と残されて2人で細々と暮らし来た。就職してからも生活は、裕福ではないけど・・・楽しく暮らしていた。
仕事では、それなりに欲望も芽生えて一生懸命頑張っていた。