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危険な香りに誘われて
第15章 明けない夜はない
どんなに辛くても、どんなに苦しくても、夜は明ける。
カーテンの隙間から差し込む光で、真紀は、目を覚ました。
本当に別れたのかな?
ひょっとして、夢だったんじゃないの?
普通に帰ってきて「ただ今。真紀、充電」って言いながら抱きついてくるんじゃないの?
賢也が出て行ったことを2週間経っても受け入れられずにいた。
ただ、大きなベッドで一人眠るのは辛く、賢也が出て行って以来、賢也の枕を毎晩抱き締めて眠った。賢也の匂いを消したくない思いから、カバーを取り替えられずにいた。
一日で、朝が一番辛い。
一人で目を覚ます度、本当に別れたんだと思い知らされるからだ。
ねぇ、賢也、寂しいよ。
賢也は、寂しくない?
体中にキスマークつけるほど束縛していたのに。
こんなに簡単に捨てるんなら。
束縛なんてしないでよ。
口うるさく言わないでよ。
心を束縛したまま、消えないでよ。
どうにかしろよ、あほ賢。
お願い、帰ってきて。
カーテンの隙間から差し込む光で、真紀は、目を覚ました。
本当に別れたのかな?
ひょっとして、夢だったんじゃないの?
普通に帰ってきて「ただ今。真紀、充電」って言いながら抱きついてくるんじゃないの?
賢也が出て行ったことを2週間経っても受け入れられずにいた。
ただ、大きなベッドで一人眠るのは辛く、賢也が出て行って以来、賢也の枕を毎晩抱き締めて眠った。賢也の匂いを消したくない思いから、カバーを取り替えられずにいた。
一日で、朝が一番辛い。
一人で目を覚ます度、本当に別れたんだと思い知らされるからだ。
ねぇ、賢也、寂しいよ。
賢也は、寂しくない?
体中にキスマークつけるほど束縛していたのに。
こんなに簡単に捨てるんなら。
束縛なんてしないでよ。
口うるさく言わないでよ。
心を束縛したまま、消えないでよ。
どうにかしろよ、あほ賢。
お願い、帰ってきて。