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危険な香りに誘われて
第1章 微光
「もう起きたの?」
気だるい声の主に視線を向け、上掛けをはねのけた。
「ああ。そろそろ服着ろよ、出るぞ」
ベッドから出ようとすると、女が蔓のように賢也の体に自分の足を巻きつけて、引き止める。
「もっと、ゆっくりしましょうよ。ここも、ほら。そうしようって言っているわよ」
朝立ちしたモノを指で弄ぶ。
「言ってねぇよ」
性欲に関係なく、男は朝立ちする。賢也は、女の手を払いのけた。
「本当に?」
意味深な笑みを浮かばせて、女は、体を起こすと賢也のモノを軽く包むように握り、慣れた手つきで上下に動かし始めた。
賢也の足元に割り込むと、口に含んだまま舌先を使って尿道口をちろちろと刺激する。
陰嚢を掌で軽く揉み、そこから竿の先端まで味わうように舐めた。
チュパチュパと、音を立てながら美味しそうに、しゃぶり、口に入り切らない根元は手でこする。頭を上下させる度に、白い乳房が、ゆさゆさと揺れ動く。
「はぁ。また、したくなっちゃった。ねぇ、入れてもいい」
賢也は、ヘッドボードに置いたコンドームの箱から包みを一枚手に取って、女に渡した。
何の愛撫も必要ないほど女のそこは濡れていた。
賢也を跨ぎ、二度、三度、ゴムを被せたモノに、蜜を塗りつけ滑りよくする。
いきり立つモノをパックリと開いた貝が、ゆっくり飲み込んでいく。
奥まで沈めると「ふぅ」と女が、息をもらした。
「やっぱり、すごい。もう、いっぱい、いっぱいって感じ」
女は、賢也の腹部に手を置き、ゆっくりと腰を上げては、沈めることを繰り返した。