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危険な香りに誘われて
第18章 危ない男たち
賢也は、イラつきながら会議室のドアを開けた。

「下手打ちやがって!」

いきなり、広川の怒鳴り声が耳に飛び込んできた。
元本部にいた広川が相手では、二次の組員も嵐が過ぎるのをじっと待つしかなく、口を一文字に結んだまま、押し黙っている。

賢也は、集まっているメンバーの顔を見渡した。
ここにいるのは、今回の事件に関係する二次団体の組員たち。それも幹部だ。

「遅くなりました」

実質ナンバー2の実力を持つ岡崎孝也の息子で、オカザキの次期代表とはいえ、まだ30になるかならないかの若造に何が出来る。組員の目は、賢也を完全に見下していた。

「呼び出して、悪かったな」

賢也は、吉田に返事もせず、組員を睨みつけた。
機嫌が悪いな。吉田は、賢也の表情を眺めながらタバコを咥えた。

「ひょっとして、お楽しみのところを邪魔しちまったか?」

ジロッと賢也が吉田を睨みつけた。
吉田は、両掌を賢也に向け「すまん」と詫びた。ちょっとしたジョークのつもりだったが、どうやらマジだったらしい。吉田は、広川と目が合い、苦笑いした。広川は、渋い顔で、首を小さく横に振った。

「ユーセーカンパニーの河本が捕まったって本当ですか?」

賢也の質問に答えたのは、広川だった。

「ああ、まずいことになった。あいつ、何も喋らなきゃいいが」

「うちと関連していることは直にバレる」

二人の言う通りだ、賢也が頷くと組員の一人が、身を乗りだした。

「パブの女達は、どうしますか?どこか別の場所に移動させますか」

吉田が、鼻で笑った。

「あほ、今から行っても遅せぇよ。とっくに警察が入ってる。、行けば、お前も連行されるぞ。ちったぁ、考えて喋れ」

「どういうことか、説明してください」

賢也は、机の上に尻を乗せ、腕を組み、自分より年上の組員たちを見据えた。

「坂下が。いや、うちのじゃないんだ。うちの下にいる三次の者なんだが、店の女を連れて逃げたんだ」
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