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危険な香りに誘われて
第18章 危ない男たち
タクシーで帰宅し、玄関ドアを開けた賢也は、顔を強張らせた。
部屋が薄暗い。真紀が家にいて、灯りが点いていない、そんなこと一度もなかったぞ。どんなに遅く帰っても、どこかしらの電気は、ついていたのに。
「ただ今。真紀?」
返事がないことに不安が過る。
賢也は、寝室のドアを勢いよく開けた。
広々としたベッドの真ん中で、枕を抱いて眠る真紀を見て、賢也は、安堵のため息をついた。ひょっとして、あのまま寝てしまったのか。
ふっと笑みがこぼれる。
安心しきったような寝顔。
賢也は、顔に掛かった髪をそっと指で払うと頬にキスを落とした。
「ん・・・・」
真紀の片目が、薄らと開く。
「あれ、賢也。出掛けたんじゃ」
「今、戻った。昼寝は、気持ち良かったか?」
「あ・・・・」
「ただ今」
ふにゃっと力の抜けた笑い顔に、擦り切れた心が癒されていく。この部屋で真紀と過ごす時間は、賢也にとって何より掛け替えのないものだった。暗い世界を遮断し、ほんのひと時でも賢也に甘美な時間を与えてくれる。
「お帰り、賢也」
それでなくても可愛くて、たまらないのに。
愛しい女は、賢也の首に腕を巻きつけ、甘い誘惑の言葉を放つ。
「賢也、続きしよう」
賢也の股間が、ジーパンの中でむくむくと大きくなっていく。
すぐにでも抱きたい。だが、他の女が触れ汚れた体で真紀を抱くことは、出来ない。
賢也は、真紀の腕を外し。
「ああ、でもその前にシャワー浴びてくる」
軽く唇にキスをした。
切なそうな瞳。置いてきぼりをくらった犬みたいだ。賢也は、たまらず。
「一緒にいくか」
真紀は、嬉しそうに抱っこを求めて手を広げた。
部屋が薄暗い。真紀が家にいて、灯りが点いていない、そんなこと一度もなかったぞ。どんなに遅く帰っても、どこかしらの電気は、ついていたのに。
「ただ今。真紀?」
返事がないことに不安が過る。
賢也は、寝室のドアを勢いよく開けた。
広々としたベッドの真ん中で、枕を抱いて眠る真紀を見て、賢也は、安堵のため息をついた。ひょっとして、あのまま寝てしまったのか。
ふっと笑みがこぼれる。
安心しきったような寝顔。
賢也は、顔に掛かった髪をそっと指で払うと頬にキスを落とした。
「ん・・・・」
真紀の片目が、薄らと開く。
「あれ、賢也。出掛けたんじゃ」
「今、戻った。昼寝は、気持ち良かったか?」
「あ・・・・」
「ただ今」
ふにゃっと力の抜けた笑い顔に、擦り切れた心が癒されていく。この部屋で真紀と過ごす時間は、賢也にとって何より掛け替えのないものだった。暗い世界を遮断し、ほんのひと時でも賢也に甘美な時間を与えてくれる。
「お帰り、賢也」
それでなくても可愛くて、たまらないのに。
愛しい女は、賢也の首に腕を巻きつけ、甘い誘惑の言葉を放つ。
「賢也、続きしよう」
賢也の股間が、ジーパンの中でむくむくと大きくなっていく。
すぐにでも抱きたい。だが、他の女が触れ汚れた体で真紀を抱くことは、出来ない。
賢也は、真紀の腕を外し。
「ああ、でもその前にシャワー浴びてくる」
軽く唇にキスをした。
切なそうな瞳。置いてきぼりをくらった犬みたいだ。賢也は、たまらず。
「一緒にいくか」
真紀は、嬉しそうに抱っこを求めて手を広げた。