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危険な香りに誘われて
第21章 番犬注意
皇帝の葬儀から数日後の週末、二人は、のんびりとリビングで寛いでいた。
真紀の膝枕で、うとうとする賢也の手から読みかけの本が、滑り落ち。
その音に賢也は、ハッと目を覚ました。

「・・・・気持ち良かったのに」

真紀の腹に顔を埋め、切な気にぼやく。時折見せる賢也の甘えた仕草が可愛くて、真紀は、微笑まずにはいられなかった。慰めるように愛しい男の髪を優しく撫でおろす。

「ベッドで横になってきたら?」

「ベッドより、こっちの方がいい」

急に、胸に開放感が広がった。賢也が、ブラのホックを外したのだ。

「ちょっ、賢也っ」

賢也は、体を起こし、うなじに舌を這わせ、ニットのセーターの裾から手を入れた。掌にすっぽり納まった乳房を揉みしだくと中心で蕾が硬くなる。真紀を押し倒しセーターを捲り上げると白いふくらみが目の前で揺れた。蕾を口に含めば甘い吐息が漏れる。

「はぁ・・・」

乳房にしゃぶりつき、もう片方を揉みしだく。顎を突き上げ、足を擦り合わせ、賢也の愛撫に反応する真紀を見て賢也は、顔を綻ばせた。
乳首に軽く歯を立てると。

「やっ、だめっ。ああっ」

真紀は、いやいやと首を横に振る。顔をのぞき込むと頬を紅潮させて、見つめ返してきた。
艶々とした桃色の唇から零れ落ちる甘い吐息が、誘っているように思え。たまらず唇を押しつけた。

「んっ」

舌を滑り込ませ、絡めると、いまだ、ぎこちない動きをして、賢也の心をくすぐる。
可愛くて、たまらない。賢也は、唇を離し、鼻先を擦り合わせた。

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