この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第23章 奪還
テレビも、雑誌もつまらない。あれほど暇が出来たら読み更けりたいと思っていた漫画は、手に取ろうとすら思わなかった。
欠伸ばかりして、今、何時か、賢也はまだかと時計ばかり気にする日々。
退屈過ぎて苦痛すら感じる。

賢也に泣きつき、休み明けには、外出させてもらうことになったが、犯人が捕まるまで、単独行動は禁止。どこに行くにも誰かつけると言われた。つまり、本当の意味での自由ではない。

庇護欲が強すぎて、時々窮屈に感じる。
そんなに、自分は、頼りな気に見えるのだろうか。
誰かに守ってもらわないと生きていけないタイプとは、思っていないのに。

「賢也のあほ」

そこにいない男に腹を立て、クッションへ八当たりしていると。
インターホンが鳴った。

「はい?」

「板倉です」

真紀は、急いで玄関の扉を開けた。
田舎に行ったきり、何の音沙汰もなかった板倉が帰って来た。

「お帰りなさい」

自然と笑顔が溢れた。
板倉の面食らった表情に、首を傾げながらも。

「お母さん、もう大丈夫なの?」

「えっ」

「具合が悪くて田舎に帰っていたって聞いたよ。教えてくれたら、お見舞い用意したのに」

「ありがとう。あ、あの真紀ちゃん。そのこともあって、相談に乗ってもらえたらって、俺・・・・」

「私でいいの?よかったら、上がって」

部屋に板倉を招き入れた。

/505ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ