この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
危険な香りに誘われて
第23章 奪還
数日後、賢也は、実家を訪れた。
父親の嫁が家を出たと聞き、父親から頼まれていた書斎を片付けにきたのだ。
使用人しかいなくなった家をどうするか。賢也は考えあぐねていた。

運転手の白鳥も、家政婦の柴田も実家の離れに住んでいる。
組をやめるには、大金がいる。ここを売れば、いくらかにはなるだろう。しかし白鳥たちを追い出すのも気の毒な気がした。

綺麗に整頓された書斎。足を踏み入れたのは、初めてだった。
書物の多さに驚かされた。父親が、これほど読書好きだとは全く知らなかった。

どこから手をつけるか、賢也は、ため息をついた。

机の引き出しの一つは、鍵が掛かっていたが、別の引き出しから容易く見つけることが出来た。

引き出しを開けると古臭い箱がある。それを取り出し、蓋を開けた。
色の変わった写真と、束ねられた年賀状や手紙。新聞の切り抜きも数枚。

「なんだ、これ」

賢也は、顔をしかめた。
年賀状は、筆跡から見て、どうやら同じ人物から届いたものらしい。消印を見ると、30年以上前のものもある。
差出人を見て、賢也は、眉根を寄せた。
新聞の切り抜き、達筆な手紙も年賀状も全て、目を通した。

全身の毛が逆立つのを感じながら、呟いた。

「マジかよ」
/505ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ