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第27章 終止符

賢也は、もう片方の乳房にも歯を立てた。

「だめっ、やだっ」

体をくねらせ嫌がるそぶりを見せる。だが、体は、正直だ。賢也の欲望を飲み込んだ壁は、うねり、ねっとりと絡みついて締め付けてくる。

「噛みつかれて感じてんだろ」

ギシッギシッ、スプリングを利用して賢也は、下から激しく突いた。

「ちがっ･･あん」

「ぐしょぐしょになってるくせに何が違うんだよ」

「やっ、あっ、あんっ」

いやらしい水音が耳に届き、恥ずかしいのに、感じてしまう。真紀の壁から溢れた蜜が、結合部分を通して滴り落ち、賢也の陰嚢をもびしょびしょにしていた。

「だって賢也が激しくするから････。そこ･･･いいっ。ううっ、奥まで、くるっ」

感じすぎておかしくなりそう。何も考えられないほど頭の中は、真っ白だ。真紀は、背中をのけ反らせた。

「そんなに突いたら･･･ハァン････いっちゃ････うっ」

「まだ、いくな。我慢しろ」

「む、むりっ」

汗に濡れた体を密着させ。
重ねた唇から洩れる乱れた吐息が熱い。
欲望を締め上げる壁が、激しい波を打ち、絶頂が近いことを告げていた。