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危険な香りに誘われて
第27章 終止符
「もっと気持ちよくしてやる」

パンパンと肌のぶつかる音を響かせるように腰を振る。
真紀の口からこぼれる喘ぎ声が、大きくなっていく。

「それ、だ、だめーっ。いやあああーっ」

真紀は、悶え、首を横に振り、泣きそうな顔を見せ、賢也の腕に爪を食い込ませた。
押し寄せる高波が、賢也を襲う。最高潮を目指し一心不乱に腰を振る。体の中を快感が突き抜けていく。

「くっ、はっ、出るっ。うっ・・・・ああっ・・・・」

至福の時を迎え。
賢也は、子宮の入り口に熱を放った。

「ふぅ・・・」

力尽き、真紀の体に自分の体を重ね、顔を近づける。こんなにも自分を夢中にさせる妻が愛しくて、たまらない。
ぐったりした真紀を抱き起こすと紅潮した頬にキスを落とした。

「風呂行こう」

「えっ、やだ。柴田さんたちが帰ってきたら、どうすんの。それにまだ明るいし」

賢也がニヤリと笑う。

「夫婦なんだぞ。一緒に風呂入って何が悪い。ほら、行くぞ」

「やだーっ」

抵抗むなしく、浴室へ連行される真紀。
そこで賢也の愛撫を全身で受けることとなる。

「ギャーッ、やだっ。変なところ触らないでっ」

「じっとしろっ。ケツ突き出せって。痛ててっ、ひっかくなっ」

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