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危険な香りに誘われて
第6章 男の嘘
欲求不満を毎夜味わされて、4日目。
千佐子に呼び出された真紀は、仕事帰りに真理たちの住むマンションを訪れた。
出迎えた千佐子の顔は、あからさまに不機嫌。
「どうしたの。真理さんとケンカでもしたの」
呼び出された理由も知らず来た真紀は、困惑した表情を浮かべた。
「いいから入って」
何か、やらかしたっけ?ドスドスと足音を立てながらリビングへ向かう千佐子の後ろを追いかける。よく分からないが、相当機嫌が悪い。
「ご飯食べて行くよね」
「えっ、あー」
返事に困った。以前なら「もちろん」と喜んでご馳走になっていた。
「帰って食べるからいいよ」
「ふーん、オカケンさんと」
ギクッ。真紀の心臓が凍りついた。何で、もう知っているんだ。途端に千佐子の不機嫌な理由が判明。
「そ、そのうち言おうと思ったんだよ」
「彼氏と別れたことも?引越したことも?真理さんから聞いてビックリしたんだから。何で、教えてくれなかったの」
「ごめん」
たらたらと脂汗が流れる。千佐子は、賢也にあまり良い印象をもっていない。どうせいつかバレる、早く言った方がいいと分かっていたが、まさか、もうバレているとは思っていなかった。
「私、言ったよね。オカケンさんには近寄るなって」
真紀は、黙って頷いた。
「遊び人なんだよ。分かってんの?真紀、絶対泣かされるよ。一人の女で満足するような人じゃないんだって。真紀が悲しむところ見たくないよ。ねぇ、止めときなよ」
「賢也は、本気だって言った」
「そんなの嘘に決まってるよ。本気で信じているの」
真紀は、スカートの裾をギュッと握り締めた。
千佐子に呼び出された真紀は、仕事帰りに真理たちの住むマンションを訪れた。
出迎えた千佐子の顔は、あからさまに不機嫌。
「どうしたの。真理さんとケンカでもしたの」
呼び出された理由も知らず来た真紀は、困惑した表情を浮かべた。
「いいから入って」
何か、やらかしたっけ?ドスドスと足音を立てながらリビングへ向かう千佐子の後ろを追いかける。よく分からないが、相当機嫌が悪い。
「ご飯食べて行くよね」
「えっ、あー」
返事に困った。以前なら「もちろん」と喜んでご馳走になっていた。
「帰って食べるからいいよ」
「ふーん、オカケンさんと」
ギクッ。真紀の心臓が凍りついた。何で、もう知っているんだ。途端に千佐子の不機嫌な理由が判明。
「そ、そのうち言おうと思ったんだよ」
「彼氏と別れたことも?引越したことも?真理さんから聞いてビックリしたんだから。何で、教えてくれなかったの」
「ごめん」
たらたらと脂汗が流れる。千佐子は、賢也にあまり良い印象をもっていない。どうせいつかバレる、早く言った方がいいと分かっていたが、まさか、もうバレているとは思っていなかった。
「私、言ったよね。オカケンさんには近寄るなって」
真紀は、黙って頷いた。
「遊び人なんだよ。分かってんの?真紀、絶対泣かされるよ。一人の女で満足するような人じゃないんだって。真紀が悲しむところ見たくないよ。ねぇ、止めときなよ」
「賢也は、本気だって言った」
「そんなの嘘に決まってるよ。本気で信じているの」
真紀は、スカートの裾をギュッと握り締めた。