この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第9章 理解し得ぬ想い



縁に寄りかかり中庭を見下ろしながらレオンは眉を吊り上げた



「さすがは私の側付きだな。私が分からないことまで分かるのか」

「……なんだ、自分の行動理由が分かってなかったのか」

「……」



二人の間に沈黙が流れる



"分かっていてわざと蓋をしているのか"



長年付き合っているミゲルは、黙って夜風に吹かれる主人の顔を見るだけでなんとなくその心中を察した



「レオン」

「……なんだ」

「頬、えらく腫れてるぞ。そんなんでは下の者に示しがつかない。さっさと冷やせ。そして休め」



ミゲルはリリアの部屋の扉に向き直る

自分も見張りの仕事に戻る、という意味か



「……ああ」



それだけ返すとレオンは目を伏せたまま自分の部屋へと戻って行った−−−



/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ