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果てのない海に呑まれて
第14章 契り夜



「本当に?」

「ほんと……あっ!」



首筋を撫でられ言葉が途切れる



「うん?」

「も…心配かけな…から……あぁっ!」

「そんな男を誘うような声で言われても信じられんな」



この男、明らかに面白がっている



「私のものだということをもう一度教え込んでやろう……その身体に」



遅いから寝ろと、ほんの少し前にそう言った男の手がリリアの衣服を剥ぎ、その肌が月明かりに晒された

真冬であるにも関わらず既に熱を持ったリリアの身体は全く寒さを感じない

それどころか、レオンの愛撫にしっとりと汗ばんできさえする



「んんっ……」



チュ…クチュ…



わざと音を立てるようにして頂きに吸い付いてくるレオン

彼の唇から漏れる吐息にさえ反応してしまう



「…もっと啼け……」

「…ッン」



片手は彼女の胸を揉みしだきつつ、もう一方の手がゆっくりと腹のくびれを伝ってゆく



「…もっと喘げ……」

「アッ…や……!」



長い指先が臍の周りをくるくるとなぞる



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