この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第15章 春のキザシ



「その布、誰かから奪ったものじゃないの?」

「……!」



彼女の問い掛けにレオンは言葉を詰まらせた



「……」

「ああ、そうだ。これは確か……フィナルの船にあったものだな」



代わりにミゲルが淡々とその質問に答える



「正当なやり方じゃなく……人を傷つけたり脅したりして今ここにあるのなら、私はそんなもの欲しくない」

「…そうか……」



はっきりとそう言うリリアにレオンは小さく返すと、布を青年に渡した

青年も察したようにそれを受け取る



「すまないな」

「いえ……仕方のないことです」

「他の奴にもここのことを勧めておこう。なに、少し値を下げればすぐに売れるさ」



そう言って笑うと背を向けてその場を後にした

リリアとミゲルが急いでそれを追う





彼の顔には先ほどと同じ、哀しげな影が現れていたーーー


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ