この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第15章 春のキザシ



「それに私はドンではないし、これから先そうなることもない。今の案など父に一蹴されてしまうだろう」

「オレたちゃみんなレオン様がファルツを継ぐことを望んでる。ベルナルド様も変わってしまったし、ジェーニオ様には期待出来ねぇ」

「……」



レオンは何も答えずリリアから布を取り上げ、しばらく考え込むようにじっとそれを眺めていた



「……よし、この布、私が買おう。女を喜ばすことも出来ないケチな男とは違うからな」

「おい、どういう意味だそれは」

「いくらだ?」



ミゲルを無視して尋ねると、青年は驚きながらも考えていた値段を言い渡す



「ハハッ、確かに高いな、それは。だが女への贈り物としてはこのくらい普通だぞ。覚えておけ、ヘレーネの為にな」

「このっ…いい加減に……」

「ねぇ待って。申し訳ないんだけど……私、それいらないわ」



それを聞いて三人とも大なり小なり驚いた表情を浮かべた



「なんでだ? こんなん滅多に貰えるもんじゃないぜ」

「金の心配ならしなくて良い。これでもちゃんと……」

「そういうことを言っているんじゃないの」



理由を言うことに躊躇いがあるのか、リリアは目を泳がせ一旦唇を舐める



/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ