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果てのない海に呑まれて
第18章 訣別
「もう、レオンたら……」
リリアはレオンの方を向いて真っ直ぐその瞳を見つめた
「昨日言おうと思ってたんだけど……私ね、貴方が例えどんなことをしても、もう傍を離れない」
「…っ……」
「ファルツのこととか、私はよく知らないけれど……貴方が心の底からそうしたいんじゃないって、分かったから。
だからもう……一人で悩まないで。辛い時は、傍にいる。貴方が抗えないことがあるなら、私が止めるから」
「リリア……」
レオンは新たなドレスを身に纏ったリリアの腰を掴んで引き寄せた
薄紫で、裾の方に金色と濃い紫色の糸で刺繍が施されたドレス
落ち着いた色合いにリリアの金髪がよく映える
"リリアに"相応しいドレスだった
「ンッ…レオン……ッ」
突然口付けられた唇がチュッと軽い音を立てて離れる
「さっきの続きだ」
レオンはそう囁いて、もう一度彼女の唇を塞いでいたーーー