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果てのない海に呑まれて
第24章 始まりは皆



これで良かったのだーーー







クリスは昔の彼を知っている

きっと、彼があんなにも思い詰める理由も。



もしかしたら彼の孤独を拭う術さえもーーー。











******************************




「……良い子だな。ありゃあレオンも惚れるわけだ」

「もう用はないだろう。さっさと出て行け」

「なんだ、もしかしてお前も彼女が好きなのか?」

「そんなわけないだろう! ふざけるのも大概にしろよ!?」



ミゲルが怒鳴り、クリスはそこでようやく口をつぐんだ



「……やっとオレを見たな」

「何……?」

「ずっと目を逸らして、一本調子で喋りやがって。

気持ち悪いんだよ。最後に会った時もそうだった」



ミゲルは大声を上げ思わず振り返った一瞬前の自分を後悔した



「本当に、何をそんなに思い詰めてる? 何がお前をそんな風にしたんだ?」

「……」





本当に、なんだってお前らはーーー

お前も、リリアも。

人のことばかりなんだ





「あれから三年経った。もう話してもいいだろ?」





いや、それは俺も同じか





「……」





三年経っても、アイツのことばかりだーーー


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