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果てのない海に呑まれて
第24章 始まりは皆
「喧嘩は両成敗なんだろう? お前ら馬鹿に付き合わされるなんて真っ平ごめんだ」
「……」
束の間、茫然とする二人。
そしてすぐにレオンがにやりとその口の端を歪めた
「お前狡いぞ! 自分だけ逃げようったってそうはいくか!」
「おい待て! 元はといえばクリストフが……!」
「なんだとこの野郎!」
三人の少年が揉み合い、縺れ合って甲板を転がる
その後レオン達を迎えに来たフェリペと、彼を出迎え戻って来た船長が呆気に取られるのも当然のことだったーーー。