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果てのない海に呑まれて
第25章 それぞれの選択
後に続けられた言葉は、大きな疑問と共にクリスの胸に残ったのだったーーー
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「…ミゲル…あれはどういう……も…時効……」
「……フン、よく動く口だな」
酔い潰れて眠りながらもなお自分を問いただすクリスにミゲルは呆れた口調で呟いた
「酒弱い癖になんで誘ってくるんだ……全く世話が焼ける」
そう言いつつもクリスの肩に布を掛けてやるミゲルの口元は、微かに笑っていたーーー