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果てのない海に呑まれて
第27章 愛故に。
もっと深くと引き込むようにうねるナカに、レオンは唾を飲んだ
全てを喪う前に自分から切り捨ててしまおう
彼女に冷たくしたその意図は、そう上手く運ぶはずもなく。
”なんとなく分かってはいたがな……”
却って自分を優しく包み込む彼女から離れられなくなる–−−
「リリア……こっちを向け」
「な、に……ンッ!」
何もかも一つになる
”言われずとも……私がお前を置いて行けるはずがないだろう”
妹を亡くした時から、愛するものとは片時も離れるまいと心に決めていた
それでも–−−
「…っ……出すぞ…」
「私も……イッ…く…!」
身体を震わせ真っ白に染まる二人