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果てのない海に呑まれて
第29章 ヨイノトキ
「ハ…アッ……出すぞ…っ」
「やっ…また……ああっ!」
もう何度目か
リリアの背が仰け反りビクビクと震える
「ンッンッ……は、ぁ…」
「……フッ」
グチュッ
「ああっ!」
「何を惚けている。これは仕置きだそ?
勝手をして私を心配させた…な!」
「ン−! もう…壊れちゃ……」
嵐を乗り越え丸二日。
二人は食事と睡眠以外ほとんど休まず交わっていた
「ハッ……私に壊されるなら…幸せだろう?」
「……っ」
幸せ–––
今この瞬間、貴方の腕の中で命尽きてもいい
「は、い……!」
リリアは飛びかけの意識の中でレオンの首に手を回す
「壊して…もっと……!」
宵の刻
穏やかな海の上で
激しく乱れる男女の影
部屋の外にまで漏れ出す嬌声–––