この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第31章 交錯



“まぁ…多少の番狂わせはあったがな”



「だがそうでもなかったようだ」



レオンはリリアから目を外すと、カレルたちの方に向き直った



「この女にももう飽きた。

こいつらが逃げた理由は私は知らん。ミゲルが勝手にやったことだ。そうだな、ミゲル?」



問われてミゲルははっきりと頷いた

独断で行動したのは事実だ

カレルへの説明は後でゆっくり考えればいい



「カレル、ファルツは皇帝に逆らうつもりなど毛頭ない。犬が虎に噛み付くはずがないだろう?

だが忘れないことだ。今も昔も、“ヴィークの皇帝”は我がファルツ家。

狐は犬の獲物だぞ」



そこまで言うとレオンはミゲルとルチアーノに合図すると、今日は帰ろうと暇乞いした



「……いいだろう」



カレルも手下に合図してミゲルの縄を解かせる









「土に隠した餌は好きに使うといい。その辺りの野良犬にくれてやるでもなんでも、な」





そしてレオンは最後にリーの方をチラリと見ると、リリアには笑みの一つも残さず去って行った–––



























/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ