この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第32章 そしてまた一人



「この……っ」

「もうやめて」



強く拳を握り締めたリーを、リリアが小さくだがはっきりと引き留めた



“私の為にリーが仲間を裏切る?”



そんなこと、あって良いはずがない



「私はとっくの昔に全てを失った。そんな私を受け入れてくれるというなら、ファルツだろうがサラディだろうがついて行くわ」



静かにギスタールの剣《ツルギ》を置き、カレルの元へと歩み寄る



「リリア、君がそんなことをする必要はないんだ!」

「リー…私は変わったのよ。自分の道は自分で切り拓くの」



そう言って振り向いたリリアの顔には、力強く輝く笑顔。



「美人なだけでなく強く賢い……気に入ったよリリア。

おいで、僕の一番お気に入りの部屋をあてがってあげるよ」

「はい、カレル様」

「カレルでいい」



先ほどまでと打って変わって優しい–––いや、満足気な声で言うと、カレルは立ち尽くすリーに向かって告げた



「今日はもう帰っていいよ。

今後のこと……良い返事を待ってるからね」


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ