この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第33章 傍に居たい人





“辛いのは私を虐げる彼の心じゃない”






「失礼致します」



リリアの部屋に入りブリジッタは丁寧に頭を下げた



「お湯をお持ち致しました」

「ありがとう……」



どこか上の空な彼女を見ながら入浴の準備を進める



「……お辛いでしょうね。大切な方に突き放されるのは……」

「え?」



リリアはやや面食らった顔で彼女を見た



「レオン様のことですわ」

「……」



そして無言で服を脱ぎ始める



「リリア様は剣を持ち歩いていらっしゃるんですか?」

「……!」



ブリジッタは太腿に取り付けられた短剣を見て少し驚いたようだ



「え、ええそうよ。いつどんなことが起こるか分からないからって、レオンが持たせてくれたの」



鈍く光る劍〈ツルギ〉を外すと、リリアはそれをそっと机に置いた

そして用意された桶の中に身を沈める



「お熱くありませんか?」

「ちょうどいいわ、ありがとう」

「……」

「……」



ブリジッタがリリアの背中を流す間、奇妙な沈黙が二人を包む


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ