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果てのない海に呑まれて
第33章 傍に居たい人
そこから見えるのは、馴染み深い街並み
夜が更けて尚ところどころにに灯りが燈る
「あなたが私に敵わないなんて、嘘だわ」
私はレオンの傍を離れた
愛していたのに。
けれどあなたは–––。
「……それに、私は彼の側に留まるつもりはないから」
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「……」
「若長、どうかされましたか」
「…いや……」
“誰かに見られていた気がするが……”
リーは見上げた窓から目を外すと、仲間の元へと帰って行った–––。