この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第37章 代償



何度も喧嘩し合い、呆れ合い、それでもミゲルは側にいた

ファルツの為にと指示された私の隣を離れなかった



「……」



返事はない



“今度ばかりはさすがに……”




そう思い始めた矢先、扉がガチャリと開いた



「失礼します」

「…ルチアーノか」



入ってきたのはミゲルではなく、父の側近の息子だった

次期側近、でもある



「ミゲルは」

「つい先ほど出掛けました。少々問題が発生しまして……」



二人きりの部屋なのに、ルチアーノはわざわざ顔を寄せる

それだけ緊急かつ重要ということだ



「実はファルツ家の船から遺体が発見されました。……船員の」

「……!」








常に自分を信じ進んだ

神は常に味方すると疑いもしなかった



だとすれば



迷いを抱いた、これが代償か















「レオン様、ミゲルから言付けが」

「なんだ」

「俺はファルツに仕えているんじゃない。お前に仕えているんだ。

だそうですよ」



レオンは一瞬動きを止め–––



「ああ」



力強く頷いた









/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ