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果てのない海に呑まれて
第6章 新たな道へ
リリアは思わず小さな悲鳴を上げてレオンにしがみつく
「ハハッ、急に積極的になったな」
レオンが笑ってそう言うとリリアは慌てて手を離そうとした
「馬鹿、落ちるぞ」
そんな彼女をレオンは強く抱き寄せる
「このままでいろ」
“やだ、私……っ”
自分の欲ではなく、彼女を気遣う気持ちから来る行動にリリアは顔が赤くなるのを感じた
力強く優しい腕−−−
「どうした、一気に顔色が変わったな」
そう思ったのも束の間、顔を上げるとそこには意地悪な笑みを浮かべたレオンがいた
「ミゲルに触れられて妙な気分にでもなったか? それとも今さら私の腕に抱かれることを恥ずかしがっているのか?」
「なっ、そんなわけ……」
反論しようとしたリリアはそれ以上続けられなくなった
レオンの唇がリリアの言葉を封じる
「む……っ」
馬上で不安定な為大した抵抗も出来ない
そのままレオンは舌を絡め激しくリリアを責め立てていた
「ンンッ…」
その勢いに圧されてリリアの頭が仰向ける
彼女の瞳に刻々と移りゆく天の色がはっきりと映る