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果てのない海に呑まれて
第47章 思い知れこの愛を



側〈ハタ〉から見ると不思議な光景だった

金髪の少年が、黒髪の男に責められ甘く啼いている

しかしその声は確かに艶やかな女のものだった



「レ オ…っ……もう…ヤ」

「なんだ、もう音を上げるのか? 随分と呆気ない勝負だったな」

「ちが…ぅ……ンッ……。

…じゃ なくて……も…ホシ…」



そうせがんで振り返れば、突き出された臀部が誘うように揺れる



「……ハァ」



レオンが観念したように手を投げ出すと、物足りないという顔をしてみせる

だがそれはもちろん行為の終わりを意味しているのではなかった



「私に思い知らせるのではなかったか?」



眉を上げそう問うてくる

そうだと分かっているくせに、敢えて–––



「それとも私が思い知らせてやろうか?」

「ンアッ」



ゆっくりと垂れてくる蜜を掬い花芯に擦り付けてやれば我慢など出来るはずもない



「……」



リリアは再び身体を持ち上げると、レオンの方を向いて彼の象徴をそこにあてがった


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