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果てのない海に呑まれて
第49章 番外編 光と影
手の中でどんどんと大きくなる陰幹を感じながら、ヘレーネは声を立てて笑った
その扱きが滑らかになってゆくのは、彼女の蜜のためばかりではないだろう
「このまま一度イっとくかい……?」
裏筋を指でそっと撫であげられながらの誘いは魅力的だ
だがミゲルは首を横に振っていた
「いや、いい……もう入れる」
「そう。じゃあどうぞ」
女の脚が大きく開く
情緒も何もあったものではない
だからこそ、純粋な欲望の美しさがそこにはあった–––
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「また来てね」
「ああ。約束しよう」
仮初めの一夜を過ごし、愛の言葉を囁くレオンの横でミゲルはため息を吐いた
「あたしには何にもなしかい?」
如何にもといった風に乱れた髪を掻き上げすり寄ってきたヘレーネを軽くかわす