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果てのない海に呑まれて
第49章 番外編 光と影



手の中でどんどんと大きくなる陰幹を感じながら、ヘレーネは声を立てて笑った



その扱きが滑らかになってゆくのは、彼女の蜜のためばかりではないだろう



「このまま一度イっとくかい……?」



裏筋を指でそっと撫であげられながらの誘いは魅力的だ

だがミゲルは首を横に振っていた



「いや、いい……もう入れる」

「そう。じゃあどうぞ」



女の脚が大きく開く

情緒も何もあったものではない

だからこそ、純粋な欲望の美しさがそこにはあった–––








******************************







「また来てね」

「ああ。約束しよう」





仮初めの一夜を過ごし、愛の言葉を囁くレオンの横でミゲルはため息を吐いた



「あたしには何にもなしかい?」



如何にもといった風に乱れた髪を掻き上げすり寄ってきたヘレーネを軽くかわす


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