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サイドストーリー6
第1章 花の咲くころ
「あんたバカじゃないの?花から離れて平気な訳?
あの子あんたが思ってる以上にモテるのよ」
「知ってる。だから夢が残ればいいだろ?ガード役で!」
「あんたバカ?やっぱりバカなの?バカだと思ってたけどバカなのね?」
「・・・・・」
「それはあんたの役でしょう?私は東京でやりたいことがあるって言ったでしょ」
「そっか。ごめん」
「知らないからね。花が他の男に取られても」
「・・・・・」
「だからなんで地元にしないのよ!」
「地元じゃロクな就職先ないだろ」
「は?」
「ちゃんと大きな会社に勤めて、社会的にも経済的にも花を支えたいし守りたいんだ。
そのためには地元の大学よりも東京に出たほうが良いと思って」
「・・・・どーでもいいけど。あんた考えがオヤジ臭い」
「はぁぁ?今、俺いいとこなんだけど」
「私に言ってもしょうがないでしょ。やっぱバカね」
「お前ねぇ」

「夢ちゃん。駿ちゃん、喧嘩しないの。もっと楽しそうに食べてよ」

「はい」
「はい」

「夢ちゃんと駿ちゃんがいなくなると寂しいな」
「花、俺がいなくなると寂しいか?」
「花、私がいないと寂しい?」
「寂しいよ」

「じゃぁ、いつでも泊りに来い」
「バカじゃないの?男のあんたの部屋なんかに泊らないよね?
私の部屋に泊りにおいで」

「そんな・・・あたし、夢ちゃんと駿ちゃんの邪魔はしないよ」

「邪魔はこいつだ!」
「邪魔はコイツよ!」


END****

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